ノロウイルスについて
- トピックス
- 2020年10月27日掲載
寒くなるとノロウイルスのニュースを耳にするようになります。
感染すると、激しい下痢や嘔吐が1~2日程度続くため、
仕事や家庭生活に大きな支障をきたします。
ノロウイルスはとても小さなウイルスです。
非常に小さいウイルスということもあり、接触感染(人と人、トイレ、ドアノブ、手すり、ちり埃など)、食事を介した感染、飛沫感染などの感染経路で簡単に蔓延してしまいます。
このウイルスの居場所は特にありませんが、あえて言うなら、人の消化管、川、河口付近の二枚貝の器官の中です。そのうち増殖できる場所は人間の腸管だけです。
ノロウイルスは生物的・地理的環境をまたいで、人の腸ー下水ー川ー海ー二枚貝ー人というサイクルで循環しています。
二枚貝は海水を吸ってその中に含まれるプランクトンをこしとって食べます。
下水の影響のある河口などの海域にはノロウイルスが浮遊しているので、意図せずウイルスを体にため込んでいきます。ですので、85℃~90℃で90秒以上加熱して下さい。
感染してから症状が現れるまでの時間(潜伏期間)はおよそ24~48時間です。
症状には下痢、嘔吐、腹痛、発熱などがあります。
注意点としては吐き気が突発的に襲ってくることです。
突然なので、トイレに行く余裕もなく、ベッドや着ている服・床などに吐いてしまうことになります。その場合、汚染が拡大し、看病してくれるご家族にも感染を拡大させてしまう原因となります。
主に口から感染するため、食品感染、飛沫感染などから感染します。
そのため手洗い、消毒が重要になります。
しっかりと予防対策をして下さい。
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